ダンガンロンパ2の感想

ネタバレはないと思いやす。半分くらいは自分語りになりそうだなあと思う。メインストーリーを全部クリアしただけで細々した色々はほぼやってないです。

面白かった。なんで中学生か高校生の頃にこれやらなかったんだという後悔がある。僕は作中の彼らのような才能はなかったけど未来だの自分だのについては彼らのように悩んで拗らせてたからあの頃やったら絶対もっとはまったしもっと好きになってたと思う。これは1のときはあんまり思わなかったけど2のときには特別そう思った。人生の後悔として小五の頃に宮部みゆきブレイブストーリーを読まなかったことがあったけどそれに中学生の頃にダンガンロンパ2をやらなかったことが加えられた。あの頃やってたら絶対面白かったことって無数に存在するよなあ。70くらいまで生きたらもう一回人生やり直したい。やっぱりなし。人間のくそさについて悩みそう。

こじらせの1例を語りたいので書いておく。もう時効だろう。
中学生の頃はテロリストになりたかった。人間より他の生き物の方が美しいというのは今もあんまり変わらない持論だけど、あの頃は人間の活動で制限されたり絶やされたり歪められたりするのが特に嫌だった。環境教育でそれを自覚させられるのが嫌でしょうがなかった。なんでこんなこと人間はしてるんだろうか。なんで他の奴らはへらへら授業を聞けるんだろうか。耳を塞いで逃げ出したかった。人間の罪深さが怖かった。こんなに酷いことを沢山して許される訳がないと思った。これを解決するためにどうしたらいいか。そう!要するに人間の数が多いのが問題なんだからプリミティブな生活をするしかないくらい数を減らしたらいいじゃない!地球に優しい。犯した罪への償いにもなるんじゃないか?こんな感じでテロリストというか大規模に人間の数を減らしたかった。庭の外来植物に話しかけてたときがいちばんやばかったなあと思う。
高校生になってから、結局この美しいと思ってる僕あっての考えで僕は人間だとなってこの考えは終わった。そして人間も一生物。利己的に生きるために生きるものだよな。いっぱい増えても仕方ないよな生物だもの。思い上がっちゃって醜いなあ。生物らしくこのまま自分で自分の首締めて絶滅していこう。

これがいちばん大きかったけど他にも色々と多方面に拗らせていた(流行りのものに近寄らなかったり、web小説を馬鹿にしたり、厨二病だったり)。なんかそんな感じの色々にダンガンロンパ2がめちゃくちゃ刺さった。みんな結構違う方向に拗らせた高校1年生だなあというのを感じた。自分が何なのか何を成すのか何も成さないのか不安になったり嫌になったりするよねーするする!大丈夫大学生になる頃には摩耗するよ自殺しないために。という感じ。死ぬのは怖いから自分を殺さなきゃいけない過激な思想は歳とともに摩耗すると思うけど、彼らのように希望に向かえるかというとそんなことはないから未来に希望を抱いてもいいんだよとほんのり伝えてくれていいなあと思いました。だから中学生の僕にやって欲しい。

あとは異常なものに普通のものが引きずられるシチュエーションがめちゃくちゃ好きなのでそういう面で素晴らしかった。徐々に生活に慣れていくみんなに興奮した。これは1もそう。あと狛枝凪斗が本当にいい。笑ってるシーンでつられ笑いしながら最高だと言ったら次のシーンで最高だね!からセリフが始まってうおおとなった。まあ狛枝くん最高だね言いがちだから別にのめり込んでたとか思考が読めたとかではないんだが。あと僕はまだ半分くらいビルド世界にいるので最高というフレーズはどちらかというと桐生戦兎から来ていた。特別さ0。それはそうと頭よくて思考回路が読めないキャラクターが好きだから狛枝凪斗は100点でした。

チャプター4と5がよかったし終わり方も好きだ。もっと色々具体的によかったポイント語りたいけどそれはネタバレのやつだから…
最高に面白いゲームだと思う。アイランドモードとかモノミのやつとかやって全部の要素を見に行こうと思います。


付け足し
殺人とそれについて裁判をしてさらに犯人を殺すということの残酷さについてより丁寧に描かれてたのはダンガンロンパ1の方で、2の方では主題が希望と絶望、未来に変わっていた気がするなあとニコ動でMAD見てて思った。気付かずに、気付く余裕もなく殺人に慣れておかしくなっていくと思うと2は2で存分に絶望的で面白いからどっちも面白いですね。