俯瞰できるようになった気がした話

僕は本、漫画、ゲームとか何でもフィクションの話を読むとき主人公=自分で話を見がちだ。主人公に感情移入して追体験するみたいに話を追ってるたぶん。色んなことを感じられる気がして、だから話読むのがめちゃくちゃ好きだけど、問題もある。主人公が半端に嫌なやつだったり情けなかったりすると同族嫌悪とか恥ずかしさとかで見るのが嫌になってくるのだ。めちゃくちゃ嫌なやつだと逆に全然大丈夫なんだけど、ドラえもんのび太くんとかはめちゃくちゃウワー恥ずかしいやめてやめてとなる。はてしない物語は視点が移動するから、この前まで主人公だったいっしょに旅して理解した人たちとどんどん嫌なやつになる主人公が仲違いしていくのが嫌すぎて未だに最後まで読んでない。そうだ一人称視点の話の視点移動に着いていけないのも問題ある。

最近、と言ってももう半年くらい前にダンガンロンパ2の日向くんにすごくかわいさを感じて好きになった。でも、彼は主人公なのでなさけなさとか不安定さに惹かれることは今までの例からするとないことだった。主人公じゃなかったらあるかというと、あり得なく不安定なサブキャラは好きになることがあった。現実にいなさそうなキャラの方が好きになる。その点日向くんはまあ思考とかはいそうな感じだった。無印の苗木くんよりむしろいそう。でも好きになったのは日向くんで、なんでかわいさ感じたんだろうかという問の答えとして、ついに俯瞰で物語を見れるようになったからじゃないか?と僕は思った。それで、自分ではない他人の精神の余裕のなさに彼がまだ高校生というのもあってかわいさ感じたと。この少し後にやった他のゲームは視点の移動があったけど大丈夫だったし、FF7Rもクラウドにはあ?とならずかわいさ感じるし、成長だ!と思って今確認のために前に途中で脱落したエヴァのアニメを見てるんだけど、シンジくんには自己嫌悪みたいなものをばっちり感じます…。なんなんだろうか。

評価の高い作品の主人公に嫌な部分がある場合、共感できるとか納得出来る場合が多い。ここでその行いは絶対にしちゃいけないとか分かっててもその前の展開的に僕でも同じことをしちゃうかもなあみたいな自分の醜さも弱さも感じるのがね、嫌なときが多いよね~。漫画とか小説の主人公の嫌なシーンは割とさっさか読めるけどアニメは同じ速度でしか流れていかないからいやだいやだー停止!となりがちだ。リタイアしたものたちの中でも覚えてるやつは今みたいに暇で余裕のあるときに見ていきたい。