仮面ライダービルドの感想

ネタバレをするかもしれないので未視聴の人でこれを読むような暇人がいましたらそれを承知の上で読み進んでください。

まずは視聴に至った経緯を語りたいと思う。
僕は仮面ライダーというものに特に好意も悪感情もなく無関心だったのだが、ツイッター上で複数人の友人が毎週日曜朝9時(驚くべき時間だと思う。僕は休みは12時まで寝ていたい。)から感想を言うのを眺めて、そんなに面白いなら見てみるかどっこいしょと言う気持ちでYouTubeの公式が上げているジオウの1話と2話を視聴した。
面白かった。1話と2話しか見せないのが絶妙だと思った。くっ殺せも悔しいでも感じちゃうも好きだけど即落ち2コマは嫌いだ云々考えていたのに即落ちした。3話も4話も見たいし全話見たいと思った。しかしここで(どこで?)ストップをかけた。ジオウは平成仮面ライダーを2話ごとに遡っていくらしい。これを全て楽しむためには全ての平成仮面ライダーを見る必要があるのでは?
そうして僕はジオウの1つ前の作品、ビルドを見るに至ったのであった。月額980円の東映特撮FCに入会して。

ここまで、冗長な駄文を読んでくれてありがとう。全然ビルドの感想ではないではないかと怒っているかもしれない。しかしこれは僕の日記であり、僕は記憶をすぐに美化する癖があるのでここまで詳細に書き残す必要があった。いつの日か「幼少の頃に見たときから大好きでした!」と言うことがあるかもしれないが真っ赤な嘘である。最初に割合長く見た仮面ライダーのカブトは話の中身は全く分からなかった。ただ人間が怪人に変化するシーンが怖かったので家族や友達、周りの人間全てが変化して誰も助けてくれない悪夢は何度も見た(注意!先述のように僕は記憶を美化するので何度もではないかもしれないし、一度も見ていないかもしれない)。このように自分でも何が嘘で何が本当か、結局のところ何に感動したのか忘れてしまうので、本当のところどうだったのか覚えていたいと思いこれを書いている。だからそもそもの経緯を語った。あとの理由は単純に萌え語りをしたいとか気持ちの整理とかそんな感じだ。すぐにエグゼイドに取り掛からねばならないのに未だに僕はビルドから戻って来れていないのだ…。
本題に入らない言い訳すら長々と申し訳ない。僕が書き残す理由はこんなところだ。未来に読み返すときは怒らずに先を読んで欲しい。

ここからは本題、仮面ライダービルドの何がよかったか書こうと思う。
1話を見た時点で継続視聴は確定していた。桐生戦兎に心をぐっとつかまれたのである。率直に言って、かわいいなと思った。かわいい。そうかわいかった。これは僕の性癖の話になるのだが、人ではないものが人の書物などから知識を得て人間は素晴らしい!真似しよう!と勘違いして人より遙かに善良な振る舞いをする話が好きだ。桐生戦兎は記憶がない中で仮面ライダーをやっている。自分のなりたい姿を演じて、助けた人の笑顔に喜んで。その芯のない善良さみたいなものが僕にはクリティカルヒットした(これはあくまで僕が見て思ったことなので事実と違う可能性があります。理解しているので怒らないでください)。
しかしビルドに本当にはまった理由はここからである。前述のように僕は桐生戦兎のかわいさに心を掴まれて桐生戦兎の応援をするように15話くらいまで見た。正直辛かった。登場する人物全員が戦兎に精神的負荷を与えている気がした。もちろん全員いいところもたくさんあるし、戦兎のことを仲間として大切にしていない訳ではない。なので僕は登場人物全員好きで万丈もみーたんもマスターも大好きである。でも万丈の彼女殺害疑惑などの際、もうやめて!戦兎はついこの間人生始めたみたいなものなんだよ!と思う瞬間がまああった。
しかしこれが徐々に変わっていく。というかかわいさをだんだん感じなくなっていった。ハザードトリガー使用後、三羽烏が1羽、青羽を殺してしまってからは完全に感じなくなった。何を言っているんだと思うが自分でもよく分からない。でもおそらく、桐生戦兎の芯が定まってなりたい自分を演じているのではなくて素になっていったからではないかなと思う。だから僕の性癖の真ん中でかわいさを感じるところからはずれていったのだ(でも戦兎のことは好きだよ。純粋に格好いい)。いやこの考えが合っていたら人間の成長を描くのがめちゃくちゃうまい。すごい!最高!何か戦兎の態度が明確に変わったわけでもないのにこの変化を感じ取れるというのがすごいなあと思う。
そんなこんなでどっぷりはまって最終話までビルドを視聴した訳だ。今回はまった根元を書こうと思って戦兎の話をしているが、スタークとかグリスとか幻徳とか万丈とかの人間性もとても魅力的だった。特に成長著しいのが戦兎なだけで(なんたって彼は1話時点で記憶がない)他の人物の成長も色々ぐっときた。
最終話で全ての人に忘れられた戦兎があの世界の万丈に会った後にこれまで一緒に戦ってきた万丈に会うシーンは、絶望の後の希望とこの世界でも万丈がいるなら大丈夫だなという安心感で泣きそうになった。最後まで最高だった。その後にジオウがあって、未来が変わっても戦兎はまたジオウになるし万丈はクローズになるというようなことを示してくれてさらに最高だった。いや本当に。ビルドはすごく面白かった。

ここまで書いて思ったけど文体がくさい。もっと気を抜いて適当に行けばよかったけど適当に書いたら最後まで書き切れなかった気がするし視聴に至る経緯のあたりでもうかなり飽きてた。言いたいことが沢山あると長々と書かなきゃいけなくなるけどそれって大変だ。次はエグゼイド見終わったら書くのかな。

追伸
もしこれを読んだ有識者の方がいましたら僕に仮面ライダービルドの映画を見るべきかどうか教えてください。要するに桐生戦兎の成長に素晴らしさを感じてたんですけど映画はどうなんでしょうか。