狛枝凪斗について

ダンガンロンパ2のネタバレいっぱいです。3は見てないので分からないです。

狛枝凪斗は画面の向こうにいる推しを見るのと近い感覚で他の超高校級の面々を見ている気がする。そう考えると色々分かる気がするから。推しには酷い目に遭って欲しいしそれに打ち勝って欲しい。それで死んだら悲しいけどそれはそれ、そうしたら別の人(世界線)で頑張って貰えばいいだけだから。ただ希望とか才能という概念を推していて、頭の中で二次創作して悲しくなったり興奮して、うっかり殺してしまったらまたやり直すのと同じ感覚で行動してるんじゃないかなあ。

そんなことを考えていたこともあったが公式曰くジョーカーみたいなトリックスターを目指したよと。ジョーカーの映画を見た感じだと理由あって彼の狂気はあるのかなと思ったけどよく分からない。僕の解釈は間違えてる気もするけどせっかく色々考えたから結論までいこうと思う。


僕が上のように思ったのは一応理由がある。狛枝の人生において両親しかり犬しかり、親しくなった人は不運で死んでしまって来たんじゃないかと思っている。さらに、飛行機の乗客みたいに近くにいるだけで不運に巻き込まれる人が大勢いる。そんな中で自分だけは幸運を被って生きていく。そうしたら周りの人間と自分との間にある程度区切りをつけないとやっていけないんじゃなかろうか。自分と同価値またはそれ以上の存在が自分の存在故に壊れていってしまうって自分なら罪悪感で潰れてしまう。狛枝の場合潰れて自殺しようとしても幸運で(または不運で)生き続けるところが想像できるのもまた不幸だなと思う。だから、壊れてしまったものは無価値で希望も才能もなかったと思い、自分の不運でも他の災難にも打ち勝つものが希望だと思って生きてるんじゃないかな。そんな希望を強く求めてる狛枝は憧れなんかじゃない無償の愛だなんだと言っていたけれど、自分と一緒にいても壊れてしまわないものを求めてるんじゃないだろうか。
それは考えすぎだと思うけれども僕は狛枝に友だちが出来て欲しい。狛枝と友だちになるのってまず狛枝がこれまでの不運によるあれこれを乗り越える勇気を出さないと難しいから、不運で死なない確信とかがあるといいなと思う。いやなくてもいいんだがそうすると友だちになった後に相手が死ぬ妄想が捗って僕が落ち着かない。日向くんが才能残りつつ日向くんのまま目が覚めるのがいちばんハッピーに普通の友だちになれそうなので、そこだけ考えるならそうなって欲しい。僕の狛枝凪斗妄想の終着点は日向くんと普通の友だちになるでファイナルアンサーだ!





ただゲームの終わり的には才能があってもなくても自分に胸を張って生きていけるようになれた話だった気がするから日向くんには元の平凡なまま目覚めてあの絶望から立ち直る世界を生きて欲しい感じもある。
しかもまあ結局の所は分からない。僕は何者にもなれず惰性で生きていくと思うから色々と彼らのことは分からない。自分にしか出来ないことなんて自己複製以外存在しないし絶望も希望もない。お話の中の人って希望に満ちて輝いてて素晴らしいよ。最高だね。愛によって憎しみ合い殺し合い世界を滅ぼして欲しい。人間はそのくらい愚かであって欲しい。